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2015/10/06

精油の「ケモタイプ」について

おはようございます。
H&カンパニー 石川です。

私たちH&カンパニーは、「医療アロマ・ハーブ」といって活動していますが、決して自分たちが医薬品の精油成分を限定して使う訳でも(精油はそもそも医薬品ではありません)、現在、医療用の精油やハーブが存在するわけでもありません。
(ただし、薬局方に定められているものは存在します。)

ただ、医療現場や介護現場でアロマやハーブを使用したり治療の補助に使っていただく場合に、いろいろな事が想定されるために、あえてこの言葉を使っています。
メディカルアロマ、メディカルハーブも意味合いは同じです。

一番問題になるのは、やはり精油などの品質でしょう。
ナードアロマテラピー協会など、アロマテラピーの各協会で提唱しているケモタイプによる成分の違いなどもとても大切なことです。
(株式会社健草医学舎によるケモタイプ説明 http://www.pranarom.co.jp/introduction/index2.html

そもそも「ケモタイプ」とは
「精油の原料である植物の学名を見て、科や属、種が同じであっても、その成分に違いが見られること」
であり、これらは科学用語では、「化学的多型(ポルモルフィズム)」と言います。
植物なので、生物学的多型(バイオケミカルポルモルフィズムbiochemical polymorphism)と言うべきかもしれませんが。
おそらく、土壌の性質や気候など、環境の影響を受けるためと考えられます。

たとえば、ローズマリーの成分は育った環境が内陸部なのか、海岸なのかで大きく変化し、スペインまたはユーゴスラビア地域原産のオイルは「カンファー」や「ボルネオール」といった成分を比較的多く含有し、「ボルネオールタイプ」と言われます。
カンファーの作用や老廃物の肝臓や腎臓からの排出を刺激する作用があり、筋肉のコリに使うのに適しています。
国際的に通用する精油の規格基準としては、例えばアメリカのFCC(Food Chemical Codex)などでは「酢酸ボルニルとして、エステル類1.5%を下回らないこと、ボルネオールとして8%を下回らないこと」という基準があります。

rosemary_veranda.jpg




また、アフリカ原産のローズマリーオイルはシネオールの含有量が高く、「シネオールタイプ」と呼ばれます。
こちらは、粘膜の炎症を伴う感染症に有効です。

そして、南フランス・コルシカ産のオイルは、特にベルベノンという成分が豊富で、この「ベルベノンタイプ」は、皮膚の再生機能を促すのに適しています。

こういった違いのある精油を、「ケモタイプ種」として、同じ起源の植物でも違うものとして扱っているのです。
ですから、「ローズマリー・シネオール」とか「ローズマリー・ベルベノン」とか、成分の名前を付けて区別をし、わかりやすくしています。

rosemary_oils2.jpg




もちろん、科学的根拠はまだ少ないにしても、成分の含有量から、どの精油を使うことが適しているかを見分けることが大切であり、それによって効果にも違いがでることを予測したりするのです。
ちなみに、ローズマリーとだけしか明記していない場合は、どのタイプなのかわからない場合もあります。
ハーブでもよく使う、タイムなども少なくとも7つ以上ケモタイプ種があるとされ、それぞれが独自の成分組成を持っています。
それらの話はまた別の機会として・・・


植物は、自分たちが生存し、子孫を残すために生きています。
その過程で、植物の体の中に様々な成分や、「植物ホルモン」と呼ばれる微量で、未知な分析できない成分も含め、多くの「仕事」をしている成分が作られています。
そして全成分が全く同じものは存在しません。
だから、100%天然のものを扱うということは、品質規格が一定しない分、なるべく確かなものを求める目を持つ必要も生じてきます。

私たちは植物を利用することで恩恵を受けています。
食物からの栄養である微量元素も食べることで得ていますし、多くの医薬品が、これら植物の成分から抽出されたり、乾燥させて漢方の煎じ薬が作られたりしています。
そして、芳香成分である精油や、茶(ティー)として抽出するハーブも利用できます。

私たちが、植物療法「フィトセラピー」に魅せられるのは、こういった植物の神秘や偉大な可能性に魅力を感じているからなのでしょう。
これから植物のいろいろなチカラがもっともっと解明されていくと思うと、本当にわくわくするのです。
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