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2016/09/05

医療でのアロマテラピー活用例 ~消化管内視鏡検査における鎮痙剤として

こんにちは。
H&カンパニー 中川です。

弊社はアロマ・ハーブが医療機関や介護現場で広くメディカルに活用されるようコンサルティング、サポートを行っていますが、既に医療現場でそれらが活用されている例もいくつかあります。
今日はそのひとつをご紹介すると...。

今回のトピックで使われている精油はペパーミント。

ペパーミント1


そして使われている現場は消化器内科

消化器


の、消化管内視鏡検査、つまり胃や十二指腸、大腸などの内視鏡検査の時です。

内視鏡検査



例えば医療職の方、又は実際に検査を受けた経験のある方はご存じだと思いますが、検査の際に胃などが本来の動きである「蠕動運動」をし動いてしまうと内部の詳細な観察ができないため、その動きを一時的に抑制するための処置を施すことがあります。

これまでは、そのためには肩への注射での薬剤投与が行われてきましたが、例えば出血性大腸炎、緑内障、前立腺肥大による排尿障害がある方、重篤な心疾患のある方(抗コリン剤)、褐色細胞腫や糖尿病などの方(グルカゴン)には禁忌のものでした。

が、ペパーミント精油は対象の部位に希釈して直接噴霧するだけで、高い蠕動運動抑制効果が得られるという研究が2003年に世界で初めて日本のチームによって発表され、以降、現在も多くの研究がなされ、実際に使用している医療機関が多くあります。
(参考論文:
Peppermint oil reduces gastric spasm during upper endoscopy: a randomized, double-blind, double-dummy controlled trial
上部消化管内視鏡検査の鎮痙剤としてペパーミントオイルは有用である――▽内視鏡医,患者,看護師,それぞれの立場から▽――
など)

これらは、ペパーミントの主要成分であるl-メントールが、投与した局所において消化管平滑筋細胞のカルシウムチャネルを阻害することで蠕動運動を抑制する作用秩序とされています。

この多くの使用実績から、製薬会社がl-メントールを主体とした検査用の消化管噴霧剤を発売したほどです。

このペパーミント精油を使用するのは胃や十二指腸などの上部消化管検査でのことが多いようですが、大腸内視鏡においても、ペパーミントの主要成分l-メントールの局所噴霧で結腸の蠕動運動を抑制することによって、腺腫の検出率(ADR)を優位に向上させることができた、という研究もつい3年ほど前に報告されています。
(参考文献:「L-menthol improves adenoma detection rate during colonoscopy: a randomized trial.」)

このペパーミント精油の局所噴霧を活用することで、医療職側の内視鏡検査の「前処理」の時間、すなわち患者への問診や注射の業務負担が軽減され大幅に短縮されるとのこと。
また、注射の副作用への配慮などの精神的負担が軽減される。
従来の注射の場合、運動抑制が作用するまでの時間が5分~なのに対し、精油噴霧だと30秒程度で、ここも時間短縮。
そして患者側でも、注射などの肉体的負担や、検査後注射の薬のためしばらく自動車を運転できない、ということもありません。
副作用も決して完全ゼロではないようですが、従来の方法より大幅に利点や禁忌事項の軽減があるようです。

このように、現代の医療とアロマセラピーやハーブが結びついて、より快適な医療であったり、治療効果の向上に寄与できることがもっと増えていったらいいなと思います。


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